こんにちは、さんじゅうろくhalfです。我が家には発達障害グレーゾーンの息子(7歳)がいます。入学直後から夏休み前まで、たびたび学校で問題を起こし、家でも手に負えない時期がありました。その頃の私は自殺を考えるほど追い込まれていましたが、驚くほど短期間で息子の行動は改善しました。今回は、同じように悩んでいる方に少しでもお役に立てるならと思い、投薬治療に踏み切った経緯から紹介します。
入学式で目立っちゃう?
息子は入学初日から落ち着きがなく悪目立ち。式の間きょろきょろ、なぜか漫才のようなことをやってニヤニヤ。先生が注意しても無視。他の親御さんたちも苦笑。夫と私は凍りつき、早く時が過ぎ去ることだけを願っていました。
帰宅後、夫から大目玉をくらって反省している様子だったのでもう大丈夫と思ったのですが、ゴールデンウィーク明けに問題を起こします。
教室で大暴れ
5月中旬のある日、学校から電話がかかってきました。何気なく電話に出ると先生が「今日、***くんが学校で暴れまして」と切り出しました。教室で机と椅子をひっくり返し、大声で怒鳴って泣き喚いたとのことでした。家でそんな振る舞いを見たことがない私はびっくり。ひとまず学校に駆けつけると息子はもう落ち着いていましたが、先生方の話をまとめると
- クラスメイトと些細なことで口論
- 急に机を倒し大声でどなるなどの危険行為にでた
- 落ち着くのに1時間近くかかった
そうです。その日は平謝りして息子を自宅に連れ帰りました。息子は父親と話して2度と暴れないと約束したのですが、5月末にかけてたびたび同様の行動を繰り返したのです。
専門医による投薬治療へ:第1回処方「アトモキセチン」
息子はもともと、癇癪・寝つきの悪さ・チック症状を改善するために専門クリニックに通っていました。発達障害でかなり有名な医療機関です。もとは睡眠改善が目的でしたが、まず、5月のトラブル後、担当医に問題行動について相談しました。
先生は「環境の変化への戸惑いが大きいと思うので、すぐに診断をつけることは難しいですが、グレーゾーンに思えます。これまでは鉄分だけ処方していたけど、発達障害の薬を試してみませんか?衝動の抑制に役立つと思います」といわれました。
鉄分までは許容できていた私たち夫婦も、本格的な「薬」となると動揺して思わず顔を見合わせましたが、「この薬はとてもマイルドで副作用も薄いです」という補足説明に後押しされて、アトモキセチン(ストラテラの1種)を飲ませることにしました。
癇癪の多発:第2回処方「エビリファイ」
アトモキセチンで様子見となった息子でしたが、あまり効果がみられず。7月になると自宅でも暴れるようになりました。自分の部屋に置いてあるものを手当たり次第投げたり、ノートや教科書をビリビリに破いたり。
7月下旬、息子の暴れている最中に必死の思いで医療機関に電話。泣きながら状況を伝えたところ、その場で電話診察となり電話口で息子を宥めてくれた上で、当初の予約日より早く来院するよう言われました。
8月頭、これまでの癇癪の記録・数日前に私が息子から殴られたことも考慮して、新たな薬が追加されることになりました。エビリファイです。
当時の記録を振り返ると7月中旬から終わりにかけて、ほぼ毎日〜数日おきに息子は暴れていました。家で、夏休みの学童で。学童に着いて数時間もせずに電話がかかってきて迎えに行ったこともあります。生涯で最も辛い1ヶ月半でした。
こうして、8月から息子は以下の4種類の薬を夜服用するようになりました。詳細な成果については別の記事にまとめていますが、驚いたことに、数週間で息子の癇癪は治っていきました。
- 鉄分=血中の鉄不足を補う
- メラトベル=眠りやすくなる成分
- アトモキセチン(ストラテラ)=ADHDの薬
- エビリファイ=ASDの薬