こんにちは、さんじゅうろくhalfです。発達障害はどのような障害で、何によって引き起こされるのでしょうか。母親目線だと即効性のある治療やトラブル対処ばかり考えてしまいますが、いろいろ調べているうちに、原因に目を向けて幼少期から取り組むことでより適切な対応を取れるのではないかと気づきました。
文字通り、脳の発達に起因する症状
発達障害は生まれつき脳の発達に偏りがあると言われています。つまり、「障害」というよりは「偏り」なのです。例えば、自閉症(ASD)のお子さんは非常に記憶力がいいと言われています。一度通っただけで遊園地までの道のりを全て覚えてしまったり、おもちゃを元通り片付けさせると、ミニカーの並べ順を完全に再現することができるなど。普通の人には真似できない能力を発揮する一方で、音に敏感すぎる(普通の雑音ですら耐えられずパニックを起こす)、言葉での指示を理解できない(言われた通りの順序で行動できない)といった特性があったりして、日常生活に弊害を生みます。
環境で症状を緩和することができる
でも、先天的な問題だから何もできないわけではありません。幼いお子さんの場合は、生活環境を整えるだけで症状を緩和することもできるのです。そもそも、脳は生まれた後も成長しています。ということは、脳の発達の凹凸がなるべく平らくなるよう促してあげればよいのです。では何をすれば良いのでしょうか。それは、規則正しい生活と体を使う経験です。
▼発達障害を緩和するために家庭できる2つのこと
- 早寝早起き
- 体を動かす遊び
そんなこと?と思われるかもしれませんが重要です。ただ、共働き世帯が増えて夜まで保育園に預けられている子も多いので、今の時代もっとも難しい取り組みかもしれません。
睡眠の重要性
まず、睡眠が何より大事です。睡眠リズムの安定は情緒の安定につながるだけでなく、睡眠によって「生きる機能」を司る原始脳の発達が促されると言われています。人の脳は、生きる機能をコントロールする「原始脳」を土台として→「感情コントロール」を行う部分→「知的活動」を司る部分へと、順番に発達していくとされています。
つまり、土台となる「原始脳」をきちんと育ててあげないと、その先の感情・知的活動の発達がおぼつかないということです。これは就学後の友人関係・学習を左右する問題につながりかねないということになります。
体を動かす
体を動かすことがそんなに大事なの?と思われるかもしれません。普段なにげなく行っている歩行時のバランス・はさみを使うなどの手先の動きは、実際に体を動かすことでしか神経系等を鍛えることができません。でも、タブレットで遊ぶなど運動や手先を使う機会の少ないお子さんが増えているのではないでしょうか。
昭和の子供達がやっていたような、木登り、泥遊び、走る、跳ぶ、といった動きは身体感覚を養うのに絶好だそうです。神経系統が強化され、体幹の強さにもつながります。実は、発達障害の子は体幹の弱さが指摘されることが多いのです。それゆえ、食事中や授業中に姿勢を保てず、ソワソワ体を動かしてしまいがちだと考えられています。
また、「泥の感触」「砂の感触」「木のざらっとした感触」「周囲のざわめき」「落ち葉のカサカサ言う音と感触」など様々な感覚機能が刺激されることも大切です。発達障害では、音や感触が苦手で日常に支障をきたす例がみられますが、感覚機能を刺激することで症状の緩和に役立つとされています。
我が家の反省点
こんなことで本当に効果がでるのかと疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。息子を例にあげるなら、睡眠リズムを整えたことで情緒が安定し、キレにくくなったと感じます。投薬とは違って効果を感じられるまで時間はかかりますが着実に症状を緩和していくといえそうです。息子の幼少期に睡眠リズムを整えてあげられていれば今頃もっと、、、と悔やんでいるのも事実です。
息子は1〜4歳まで、20時にベッドに入れてもなかなか寝ませんでした。本を読み聞かせても背中トントンしてもだめで、入眠は22時〜23時頃。次第に、私は寝かしつけの時間がもったいなく思えてきて、息子を寝かしつけることを諦めて、家事や仕事の続き、自分がくつろぐ時間に息子もそのままリビングにいさせるようになってしまいました。今では「メラトニン」という薬を飲んで21時には就寝、朝までぐっすりです。あの頃にもっと早く手を打っていたら発達障害が緩和されたかもしれないと思います
皆さんも後悔しないよう、早めの受診と規則正しい睡眠・運動をお子さんにさせてあげてください。