【発達障害グレーゾーン】投薬の効果と副作用

以前の記事で投薬に至った経緯を書かせてもらいました。今回は効果について紹介します。投薬に反対される親御さんや副作用を心配される方が非常に多いと感じますが、息子については、投薬の副作用よりも効果の方が圧倒的に大きいです。

1回目の処方: 2024年5月

入学後、学校で暴れる泣き叫ぶなどの問題を起こしたことで、本格的な発達障害治療の投薬が始まります。息子に処方された薬がアトモキセチンです。

  • アトモキセチン:衝動・不注意を緩和させる効果。多動症(ADHD)に用いられる

▼もともと睡眠治療で処方されていた鉄分・メラトベルに加えて夜は3種類飲むことに
 ・アトモキセチン
 ・鉄分   :鉄不足による各種ホルモンの伝達を助ける
 ・メラトベル:眠りに導入しやすくなる補助薬。人が持っている成分と同じ

1回目の成果:〜2024年7月

5月のトラブル後に処方されたアトモキセチンですが、単体での効果はやや薄かったように感じます。「暴れる」回数は一時的に落ち着いたものの、7月になると以前にも増してトラブルが多発し、家でも物を壊すなどの破壊・暴力行動に出始めたからです。7月末にもう一度担当に相談して、新たな薬が追加されました。

2回目の処方:2024年7月末〜現在

前回記事にも書いたようにこの頃は私のメンタルが限界だったので、副作用のことをあまり気にしている余裕もなく、新たな処方に同意しました。なんでも試して少しでも良くなって欲しいの一心でした。追加された薬はエビリファイです。

エビリファイ:精神状態を安定させる効果。自閉症スペクトラム(ASD)に用いられることが多い

2回目の成果

エビリファイを追加、元から飲んでいたアトモキセチンは朝も飲むことにしたところ、驚くほどの短期間で効果が現れたのです。

  1. アトモキセチンを飲み始めた翌週から息子は自宅で暴れなくなりました。信じられない!注意しても以前のようにドカンとならず、せいぜい不満げな表情をする程度です
  2. 2週間後、暴力行為に出る頻度が格段に下がりましたただ、怒鳴る・叫ぶはまだ多かったです
  3. 3週間後、新学期が始まりましたが学校では完全に暴れなくなりました

たったの2〜3週間でここまで劇的な成果が現れるとは期待しておらず、ひたすら感動したのを覚えています。息子自身も、8月下旬の診察で担当医に「俺、あのピンクの薬(エビリファイ)を飲んでからすごい変わった」と語り、自身の変化に驚いていたのです。

副作用

さて、親御さんの立場で気になるのは副作用だと思います。よく、こういった薬で食欲減退・吐き気・無気力という副作用を心配される方もいますが、幸い、うちの息子は副作用が何も出ていません。食欲旺盛、意欲あり、他とくに変わりなし、です。

たまたま相性が良かったのだと思うので、誰にでもこの薬をおすすめするわけではありませんが、親御さんが身も心も病むほど追い込まれたり、学友に怪我させる事態二次障害を招く前に投薬を検討された方が良いと思います。専門医の方も、投薬しないことによって失う学習・体験の機会の方が副作用よりも害が大きいとコメントされていました。9歳までの投薬開始によって寛解に至る人も10%ほどいるという話もあります。

慎重になるお気持ちは十分わかりますでも、副作用がひどい・改善効果がみられないなどしたら次の薬を検討すればいいや、くらいの気持ちであらゆる選択肢に向き合ってみてはいかがでしょうか。ほんの数ヶ月前、家族を捨てることを考えていた私が今これほど安定してごく普通の幸せを噛み締めながら暮らしている。信じられない変化です思い切って投薬治療に踏み切って良かったと思っています。

プロフィール
この記事を書いた人
さんじゅうろくhalf

【グレーゾーン息子の改善記録】
癇癪で毎日のように学校トラブルを起こしていた発達障害グレーゾーンの息子。私もメンタルを病む寸前でしたが、息子の癇癪が改善したことで笑顔が戻りました。人それぞれ症状も薬も違うのは承知していますが、同じような悩みを抱える方にとって我が家の記録が少しでも参考になればと思い本ブログを開設しました。

▼テーマ
・息子の記録(癇癪、こだわり、特性の片鱗)
・投薬
・子との向き合い方

▪️略歴
・23歳で結婚
・10年ほどディンクスを謳歌
・34歳、夫の希望もあって妊娠
・産後直後、一時的に片耳が聞こえなくなるほどの過労を経験
・息子2歳:癇癪が始まる
・3歳:保育園から発達障害を仄めかされるも対策せず
・小学校入学後、トラブルが頻発
・投薬&接し方の見直しが功を奏して2ヶ月で癇癪が改善
・いまだ授業中の立ち歩き、学童を嫌がるなどの問題は残る

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